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キャロルの日記 / ピアノスタジオ・ジャコメッティ

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15年のNY暮らしの後、結婚を機に東京へ。そしてピアノスタジオ・ジャコメッティを開設。そんなキャロルの普段の生活をリポートします。

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〔226〕 ついにキャロルも本気に?!

今週から始まっている我が学校での音楽祭。土曜日の今日は、教師と生徒による合同コンサートがあり、キャロルも伴奏で参加してきました。(キャロルはフルートの先生と共演)
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来週から始まるコンペティション(コンクール)の前哨戦とも言える、今日のコンサート。
教師も生徒もそれはそれはレベルの高い演奏を次々に見せ付けられ、キャロルも半分冷や汗・・・

プログラムを見ていたら、来週、キャロルが伴奏する事になっている生徒達の名前もちらほら見えます。こんなレベルの高い生徒の伴奏をするんだ・・・と改めて『伴奏者』の責任の重さをずっしりと感じたのです。

まずは、来週の本選でチャイコフスキーのピアノコンチェルトを弾く事になっているフィリップ・カオ君。この子は、昨年のコンペで3位を取っている実力派。という事は、今年は1位狙いでしょう。ひぇ~、その子の伴奏をすることになるなんて・・・ キャロルもようやく本気になりましたよ。家に帰ってから、久しぶりに本気で練習しちゃいましたから!
チャイコン、ピアノパートも素晴らしいけれど、何と言ってもオーケストラパートの素晴らしい事!!!弾いていて、ロシアの大陸がイメージされて行く・・・なんて荘厳で美しいオーケストレーションなんでしょうか。
フィリップ君が、私の伴奏で1位を取ってもらえるように、キャロルも頑張っちゃいます!!
(今日のフィリップ君はリストのラ・カンパネラを演奏しました)
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それにしても、フェスティバルで呼ばれている先生達の演奏は素晴らしかった!

こんなに派手な技巧のリストのソロを立て続けに2人のピアノの教授が披露し、まさに圧巻!なんだか大げさかもしれないけど、次元が違うものを見せ付けられた様な、そんな身震いがしちゃいました。(コンサートピアニストのヘジョン女史)
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ソロだけではありません。もっと感銘を受けたのは、コンチェルトを共演していた教授達の、その溢れ出てくる音楽性です。まるで、オーケストラがバックでそのまま流れている様な、本当に見事なまでの演奏に、わたくしキャロルは、本当に多くの物を学んだのでした。人生はまだまだ勉強です。
素晴らしいショパンの協奏曲を披露したヴィオレッタ教授(奥)
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これまたヨーロッパから連れてきた生徒とラフマニノフの協奏曲を披露したタマラ教授。
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本選は、それぞれコンチェルト(協奏曲)を披露するのだけれど、このコンクールは上手な演奏者は途中でカットせずに1楽章全部を弾かせるのね。ジュリアードで公式伴奏者を務めている大先輩の友人も、昨年、このコンペに伴奏でいらしていたのですが、シベリウスのコンチェルト1楽章を結局全部弾いたので、それにびっくりしていました。だから、伴奏者もたいへんなんです。まるで演奏会状態だし。体力使いますよ~。一曲20分近くの熱演ですから。

昨年、そのジュリアードの公式伴奏者を務めている彼女のシベリウスの伴奏を聴いて、なんて素晴らしいのでしょう、と思ったのよね。だから、今年は、キャロルもシベリウスにかなり自分でも気合が入っています!

泣いても笑っても、来週で終了のコンペティション。強い緊張状態になるけれど、自分なりに最後になるかもしれないから、思いっきり楽しもうと思ってます!
by karol1 | 2007-07-29 13:33 | 仕事/音楽関連

by キャロル