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キャロルの日記 / ピアノスタジオ・ジャコメッティ

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15年のNY暮らしの後、結婚を機に東京へ。そしてピアノスタジオ・ジャコメッティを開設。そんなキャロルの普段の生活をリポートします。

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ホフマン物語の最終ドレス・リハーサルより

昨日は、オペラ・ホフマン物語の最終ドレス・リハーサルでした。

当日は朝10時から会場入りし、皆さんはそれぞれメイク、ヘアー、衣装の支度を整えます。

第一キャストのオペラ上演(通し稽古)スタートは朝11時でした。

その第一キャストがプロローグ、第一幕、第二幕、第三幕&エピローグを終了して、
カーテンコールの指示が演出家から出されます。舞台下にいるのが演出家です。
ホフマン物語の最終ドレス・リハーサルより_d0107660_554279.jpg


それから、今度は第二キャストのメイク、ヘアー、衣装の支度を休憩中に行い、
第二キャストのオペラ上演(通し稽古)が始まった時には、すでに夕方になっていました。

そしてその第二キャストが同じようにプロローグ、第一幕、第二幕、第三幕&エピローグを終了した時には、
既に夜の8時を過ぎていましたよ。


キャロルも頑張って9時間を一人で演奏しましたけれども、オペラって素晴らしいのは、本当にたくさんの人々が関わってこれだけのものが出来上がるというプロセスがオペラの素晴らしさなのだと思います。


一幕が終わるごとに、細かいフレーズひとつひとつに対して指導する指揮者の存在もそうですし、これだけの大きなプロダクションを統括する演出家のスタミナもそうですし、たくさんキャストのそれぞれの衣装を担当する衣装係の労力は果てしないものです。
それから、舞台セットに関わるたくさんの人達も、ヘアーメイクアップアーティストさんも、それからフランス語のオペラなので英語字幕をコンピューターで膨大な時間を掛けて作り上げる方、ライティングなどを担当の人、その他大道具小道具を作り上げる人、などなど、本当に本当に数え切れない程たくさんの人々が一緒に作り上げているものなのです。


このオペラは衣装が本当に華やかで、コーラスメンバーそれぞれが幕ごとにそれぞれ異なる衣装を着ることになっているのですね。
要するに、コーラスメンバーの数x4倍の衣装が必要になる訳で、それでいてアメリカ人ですから大きい人から小さい人までありとあらゆるサイズに合わせて作られます。幕が開くぎりぎりまで、アイロンを掛けたり、細かいところを縫ったり、そういった裏方の努力がオペラを支えていると言っても過言ではありません。

そして、華やかな衣装に合わせて、プロのメイクアップアーティストが華やかにメイク+ヘアーを仕上げます。プリマドンナはそれにプラスカツラ(ウィッグ)も使ってゴージャスさを出しますよ。
(中央は、プリマドンナのオリンピア+ジュリエッタ+アントニア)
ホフマン物語の最終ドレス・リハーサルより_d0107660_694229.jpg



昨日にて、ピアノ伴奏での舞台稽古は終了です。


あとは、オーケストラのリハーサルがあと3回あり、いよいよ来週末のオープニング公演になりますよ!


オペラってそういう過程が楽しいですね。



アメリカは、明日はメモリアルデーの祝日の為連休です。

それでは皆様も良い週末をお過ごしくださいね。
by karol1 | 2011-05-30 05:55 | オペラ編

by キャロル