昨日は、オペラ・ホフマン物語の最終ドレス・リハーサルでした。

当日は朝10時から会場入りし、皆さんはそれぞれメイク、ヘアー、衣装の支度を整えます。

第一キャストのオペラ上演(通し稽古)スタートは朝11時でした。

その第一キャストがプロローグ、第一幕、第二幕、第三幕&エピローグを終了して、
カーテンコールの指示が演出家から出されます。舞台下にいるのが演出家です。
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それから、今度は第二キャストのメイク、ヘアー、衣装の支度を休憩中に行い、
第二キャストのオペラ上演(通し稽古)が始まった時には、すでに夕方になっていました。

そしてその第二キャストが同じようにプロローグ、第一幕、第二幕、第三幕&エピローグを終了した時には、
既に夜の8時を過ぎていましたよ。


キャロルも頑張って9時間を一人で演奏しましたけれども、オペラって素晴らしいのは、本当にたくさんの人々が関わってこれだけのものが出来上がるというプロセスがオペラの素晴らしさなのだと思います。


一幕が終わるごとに、細かいフレーズひとつひとつに対して指導する指揮者の存在もそうですし、これだけの大きなプロダクションを統括する演出家のスタミナもそうですし、たくさんキャストのそれぞれの衣装を担当する衣装係の労力は果てしないものです。
それから、舞台セットに関わるたくさんの人達も、ヘアーメイクアップアーティストさんも、それからフランス語のオペラなので英語字幕をコンピューターで膨大な時間を掛けて作り上げる方、ライティングなどを担当の人、その他大道具小道具を作り上げる人、などなど、本当に本当に数え切れない程たくさんの人々が一緒に作り上げているものなのです。


このオペラは衣装が本当に華やかで、コーラスメンバーそれぞれが幕ごとにそれぞれ異なる衣装を着ることになっているのですね。
要するに、コーラスメンバーの数x4倍の衣装が必要になる訳で、それでいてアメリカ人ですから大きい人から小さい人までありとあらゆるサイズに合わせて作られます。幕が開くぎりぎりまで、アイロンを掛けたり、細かいところを縫ったり、そういった裏方の努力がオペラを支えていると言っても過言ではありません。

そして、華やかな衣装に合わせて、プロのメイクアップアーティストが華やかにメイク+ヘアーを仕上げます。プリマドンナはそれにプラスカツラ(ウィッグ)も使ってゴージャスさを出しますよ。
(中央は、プリマドンナのオリンピア+ジュリエッタ+アントニア)
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昨日にて、ピアノ伴奏での舞台稽古は終了です。


あとは、オーケストラのリハーサルがあと3回あり、いよいよ来週末のオープニング公演になりますよ!


オペラってそういう過程が楽しいですね。



アメリカは、明日はメモリアルデーの祝日の為連休です。

それでは皆様も良い週末をお過ごしくださいね。
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by karol1 | 2011-05-30 05:55 | オペラ編 | Comments(0)

こんにちは、

今日は、オペラ『ホフマン物語』のストーリーについて書いてみたいと思います。


オペラに興味が無い方は、スルーして頂ければと思います。


『ホフマン物語』 - オッフェンバック作曲、フランス語で書かれたオペラで、初演は1881年パリにて。


主人公の『ホフマン』が、過去の3人との恋について語る物語です。


★プロローグ★ 3つの恋の物語


酒場での話し。学生たちの陽気な一団が騒いでいるところへ、詩人ホフマンと友人の二クラウスがやってくる。酔い始めたホフマンは、過去の恋物語を語り始めます。


★第一幕(オリンピア)★ 自動人形との恋

一人目の恋人はローマの科学者の娘オランピア。娘と言っても、実は機械仕掛けの人形でした。ホフマンは、人形作り師コッペリウスに売りつけられた不思議なメガネで見ていたので人形だとはつゆ知らず、恋に落ちてしまいます。ところがコッペリウスは、科学者が人形オランピアの代金を払わないことに怒って、人形を壊してしまいました。


▲みどころは、機械人形そのもののようなオランピアのアリアで、コロラトゥーラ・ソプラノの最大の見せ場となっています。



★第二幕(ジュリエッタ)★ 高級娼婦との恋

二人目の恋人はヴェネツィアの高級娼婦ジュリエッタ。魔術師ダペルトゥットは、ジュリエッタにダイヤモンドを渡して、ホフマンを誘惑してその「影」を手に入れるように依頼します。ジュリエッタはホフマンに近づき、見事にホフマンの影を手に入れます。そして、ジュリエッタはホフマンを棄てて、去っていきました。


▲みどころは、幕の最初のナンバー、舟歌(バルカローレ)の二重唱です。(このオペラで最も有名なナンバーです)
そして、幕のクライマックスは六重唱+合唱です。



★第三幕(アントニア)★ 不幸な歌姫との恋

三人目の恋人は病弱な歌手アントニア。アントニアの父親は、歌手だった彼女の母親と同じく死んでしまうと心配して、歌うことを禁止にしていました。そんなアントニアに恋するホフマン。そこへ邪悪な医師ミラクル博士がやってきてアントニアに歌を歌うように勧めます。歌い続けたアントニアは、力尽きてしまいました。


▲みどころは、幕の最初のアントニアのアリア。
そして、幕のクライマックスは三重唱(アントニア+母の亡霊+Dr.ミラクル)です。




★エピローグ★ (3人の女は実は1人???)

3人の恋の話を終えたホフマンは、場面はプロローグと同じ酒場に戻っています。

ホフマンに会いに来たステラに、3人の女性の面影を見つけるホフマン。
3人は同一人物だったのでしょうか?謎のエンディングでオペラは幕を閉じます。
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by karol1 | 2011-05-25 12:12 | オペラ編 | Comments(0)

3時間半

タイトルは、318ページのスコアにかかった上演時間でした。


今日(金曜日)は、ホフマン物語のオペラを最初から最後まで通しての上演いたしました。


補欠のキャスト達による、上演です。
本キャストの本番は6月に、その時にはフル・オーケストラ伴奏ですが、
補欠キャストはピアノ伴奏のみです。


このホフマンの音楽が本当に素晴らしいオペラなんですよ!!


舟歌で有名なこのオペラ。その旋律がオペラの全体を包んでおります。

*****

明日は、本キャスト達による(ダブルキャスト)、ダブル通し稽古です。


3時間半x2回で、7時間、オーケストラパートを一人っきりで演奏し続けてまいります。


でも、7時間と言うと、まるでマラソンの様な感じですね。マラソン好きなキャロルとしては、とっても楽しみなんですよ!!


もう寝ないと!ではおやすみなさい!


*****

P.S.
結局は、幕終了ごとに指揮者や演出家によるダメだしがあったりして、終了するまでに掛かった時間はなんと9時間でした。

みなさん、お疲れ様でしたー
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by karol1 | 2011-05-21 13:39 | Comments(0)

こんにちは、

今週は、まだ週の前半3日が終了しただけですが、大学の期末試験週間という事で、学年末に相応しく様々な事が集中して起きている感じのキャロルであります。


月曜日は、朝から聴音の期末試験を実施いたしました。
それから、火曜日は、朝からピアノ科実技試験が行われました。
そして今日(水曜日)は、室内楽の期末試験が行われまして、両日審査に参加しておりましたよ。
審査に参加していると、たくさん多くの事を学ぶことが出来ますので、たいへん有意義な時間を過ごさせて貰っております。


そして午後からはいつも通りプレカレッジの生徒さんのレッスンを行った後、それからさらに今週は、オーケストラ公演がありまして、夜遅くまでリハーサルに参加しておりました。(場所はマンハッタン)


その、オーケストラ公演が、実は今夜(水曜)終了しました。曲は、サンサーンスの交響曲第3番(オルガン交響曲)でした。素晴らしい公演でしたよ。無事に役を勤め上げて、ホッとしております。(キャロルはピアノパートを担当)


このオーケストラは、キャロルがモーツアルトのピアノ協奏曲を共演したセンターシンフォニーオーケストラでした。指揮者も、その時に共演いたしましたグズマン氏です。


一つの公演が終了しましたので、明日からは、金曜日に行われるオペラの通し公演(公演前稽古の一環)に焦点を当てて準備に入りますよ。あ、でも明日もレッスンが夜の9時まで入っているのだったわ。


それではおやすみなさい!
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by karol1 | 2011-05-19 16:40 | Comments(0)

オペラ・ホフマン物語

現在進行中のプロダクションは、オッフェンバックの「ホフマン物語」です!
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このオペラは、41年のレジーナオペラの歴史上、なんと初めてお目見えする事になった、言ってみれば41年間待ち続けたオペラと言っても良いでしょうか。

と言うのも、この作品は単に長いと言うだけでなく、作曲家によってたくさんのバージョンが制作されていて、それでいて作曲家本人はすぐに亡くなってしまったので、一体どのバージョンが正しいのかが謎に満ちた作品となっているのです。

その謎に満ちたオペラを、いよいよ来週の金曜日と土曜日の二日間に渡って、3つの違うキャストそれぞれが通し稽古を行う稽古(ランスルー)に入ります。

と同時に、キャロルは一人でこのオペラを2日間で3回通して演奏する事に決まりました。

指揮者の方から信頼を頂き、大きな役を任される事になった事は大変嬉しい事です。


さて、数あるオペラの中を見てみると、上演時間が長いのから短いものまで様々です。

でも、このオペラは確実に長いオペラの一つに入るでしょう。全部で5幕(プロローグとエピローグを入れて)スコアは計318ページ、上演時間はどの位になるのでしょうか。大体スコアが300ページを超えると3時間にはなるでしょうか。

これまでの弾いて来たオペラで長いものは、カルメン、ドンジョバンニ、トスカがあげられます。(すべてスコアは300ページ以上)そして、どれも私の大好きなオペラです。そんな訳で、このホフマン物語も新たに好きなオペラに加わる事でしょう。本当に素晴らしい音楽に酔いしれてしまいます。


今日も長時間に渡って、通し稽古の為の稽古でインテンスなものでしたが、不思議と音楽に入り込んでいるので全く疲れを感じないのです。まあ、フィジカル的には疲労しているのだとは思いますが、それを上回る充実感が味わえるのは、オペラの素晴らしさだと思います。

とは言っても、そんな呑気な事を言っていられるのは今のうちかも。(来週と再来週が勝負ですから)

*****

今夜は、オペラ稽古の後、カーネギーホールでの演奏会に行って来ました。


モントリオールシンフォニー、指揮はケント・ナガノでした。シャルル・デュトワの後、モントリオールの顔となっている日本人です。素晴らしいですよね。


続きはまた次回に。
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by karol1 | 2011-05-15 15:44 | オペラ編 | Comments(0)

お久しぶりです!

このブログを縁があってご覧になってくださっている皆様、ブログの更新がすっかりご無沙汰してしまいました。


コンピュータの調子が悪いのと、現在アメリカは学年末と言う事もあり、多忙していると言うのが理由です。でもキャロル自身は元気にしておりますよ。


4月末には、NYの桜も満開になりまして、ブルックリンの桜祭りにも行って参りましたよ。5月に入ってからは、本当に素晴らしい晴天に恵まれているNYです。


私の仕事の方では大学生の方は来週が期末試験を迎え、大学部門は来週から早くも夏休みを迎えます。日本は学年が始まったばかりだというのに、何だか変な感じですよね。


子供達の方は、学年末は来月末ですが、実は生徒達にはピアノのNY州の統一試験を受けさせるべく、準備させて来ました。その試験が今週なんですね。

レベルは1から6まであり、それぞれのレベルで細かく課題曲が指定されています。課題曲以外にも、レベルごとに音階や初見の試験も課され、総合的に審査されるのです。

しかも、その審査結果(点数及び審査員のコメント)は、なんと、大学受験の際に、芸術ポイント(エクストラ・アクティビティ)として重要なポイントを占める訳です。

この州統一試験は、年に一度しかチャンスがないので、子供達も真剣です。

その試験が、いよいよ明日から3日間の日程で始まります。審査会場は大学のキャンパス内で行われますよ。

なかなか、子供達それぞれ全員が、それぞれパーソナルベストの状態に持っていく為には、こちら側も様々な手法を用いて指導して行く必要がありますので、なかなか毎年大変なんですね。押したり引いたり、褒めたり励ましたりと、手を変え品を変え、生徒達の背中を押してあげるのです。

でも、良い結果が出ると、まるで自分の事の様に嬉しかったりで、それまでの結果が実を結んだ様な嬉しい気持ちになれるのですね。

それでね、今年は生徒達が本当に音楽的に丁寧に演奏ができる様に育ちましたよ。今日も生徒達の最後の仕上げをしていたのですが、本当に音楽的に演奏する姿に、自分もすっかり癒されてしまいました。


それが終わったら、今度は来月末(6月末)の発表会の為の準備をさせて、それから夏休みですよ!


次回は、オペラ稽古の事を書こうと思っています。「ホフマン物語」です。


こちらの方も、毎回素晴らしい音楽に私自身が身体の底から癒されてしまいました。やはり音楽のチカラって凄いですよね。


それではまた!
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by karol1 | 2011-05-12 02:38 | Comments(0)

15年のNY暮らしの後、結婚を機に東京へ。そしてピアノスタジオ・ジャコメッティを開設。そんな福田薫の普段の生活をリポートします。
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