カテゴリ:オペラ編( 52 )

こんにちは、キャロルです。

昨年3月に日本に帰国するまで、オペラカンパニーにてピアニストをしていたキャロル。

その古巣である『レジーナ・オペラカンパニー』にて、
モーツアルトの『フィガロの結婚』が上演されることになりました。
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こちらが、劇場でのステージリハーサルの風景。(NYの友人より写真を拝借)
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全てが懐かしいです!

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でも、オペラってオーケストラはいるけれど、ピアノはいったいどこにあるの?

という疑問がありますよね。

そう、「オペラ・ピアニストっていったい何をするの?」という疑問。

そんな疑問にお答えしましょう。

でも、その前に、
オペラってどんな風に作り上げられていくか、を説明させてください。

オペラは、創り上げていくのにかなり時間を要します。
それは総合芸術だからです。

まずは、歌手が自分のパートを完成させることから始まります。

それから、ステージリハーサルに入り、舞台稽古に入ります。

それから衣装やメイク、照明さんも加わり、

最後にオーケストラとの全体練習をして本番となります。

+++

ピアニストは、その、『最後のオーケストラとの全体練習』の前まで、
〈ずっとオーケストラパートを一人で担当すること〉
これが『オペラ・ピアニストの仕事』です。

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まずは、歌手が自分のパートを練習する際も、ピアノ伴奏が必要です。

その前に、キャストを決める為の、カンパニーのオーディションがあるのですが、
その際も、もちろんピアニストが伴奏をします。
(だいたいオーディションも長時間を要し、一つのキャストだけで3時間程掛かります)

そしてキャストが決まってから、大体2~3ヶ月掛けて、
舞台稽古(ステージ・リハーサル)となる訳ですが、
その際には、指揮者の振る棒に合わせて、全ての伴奏をします。
この時のリハーサルの時間というのは、通常で3時間から5時間。

本番前になってくると、衣装やメイク、そして照明さんも一緒になっての稽古となり、
時間は8時間強にも渡る稽古となります。

そんな稽古を、同じメンバーで3ヶ月もやっていくと、連帯感が生まれ、
そして、素晴らしいプロダクションとなっていく訳なのです。

+++

オペラって、ほんとうに様々な人々が関わって創り上げていく、
まさに『総合芸術』なのですよね。


日本では、まだまだ『オペラ』というと敷居が高く、そして値段も高い、と来ていますが、
「オペラってこんな風に創り上げていくのだなあ」という感じだけでも
感じて頂けただけでも嬉しいです。


それではまた!


キャロル
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by karol1 | 2013-11-07 12:46 | オペラ編 | Comments(0)

最終公演の後のプロダクション打ち上げパーティー@ギリシャレストランにて

ながーいテーブルの奥までキャスト&スタッフメンバー達です。
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それぞれひとりひとりが、『良くなってね』とブックレットにメッセージを書いてくれて、この写真と共に送ってくれました。(ブックレットは後日届きました)

このキャスト&スタッフメンバーは、ほんとうに素晴らしい人々の集まりなんですよ。

そのひとりひとりが書いてくれたページをめくりながら、キャロル、うるうるしてしまいました。

***

話は桐朋時代に戻るのですが、そこである先生がこうおっしゃられていたのが今でも記憶に残っています。

『君達は多くがソリストになろう、として毎日人よりも少しでも多くの時間練習して、人よりも少しでも上手くなろうとして頑張っているよね。でも、声楽家の人達というのは、とても協調性が必要なんだよ。もちろん一人で歌っているだけで良いわ、という人はいるかもしれないけれど、でも多くの声楽家の目標はオペラ。
オペラをやるというのは、それはそれはたくさんの人々と一緒に作り上げていかなくてはいけないからね。自分だけが上手ければ、というのは通用しないんだ』

という事です。

このオペラカンパニーにキャロルも4年程前から所属するようになって、声楽家の人々の他人を思いやる気持ち、つねにやさしい言葉を掛け合って、共に向上させていく。そんな素晴らしい生き方の背中を見せてもらったような気がします。

それは、自分がひとりでピアノを弾いていても得られなかったことかもしれません。

そんな訳で、このオペラカンパニーに所属できた恩恵はとても大きいです。

みなさん、ありがとう。
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by karol1 | 2011-11-28 12:23 | オペラ編 | Comments(0)

蝶々夫人公演

キャロルです。

先週末に行われた、レジーナオペラプロダクションの蝶々夫人公演。

キャロルは残念ながら風邪で行けなかったのですが、新聞にリビュー(批評)が載りました。
その中に載っていた3枚の写真をお届けしますね。
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リビュー(英語)をご覧になりたい方は、こちらをクリックしてください。前評判どおり、素晴らしい公演だった様です。

キャロルも今週末の公演こそは行ける様に体長を万全に整えているところです。


みなさまも、どうぞ体調にはお気をつけてくださいね。

キャロルも、今回ばかりはちょいとたいへんでしたから。無理は禁物です。


ではまたね。
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by karol1 | 2011-11-26 08:15 | オペラ編 | Comments(0)

こんばんわ、キャロルです。

先週は、珍しく風邪をひきまして、しばらくご無沙汰してしまいました。
せっかく、楽しみにしていたカーネギーホールでの辻井伸之さんのコンサートも行けず。。

でも、どんなことがあっても、オペラのお仕事だけは弾きますよ。
この日は、最終のドレス・リハーサル〔本番と同じゲネプロ〕です。

ダブルキャストなので、〔第1部〕、〔第2部〕でリハーサル公演が行われます。
この日の集合は朝の10時。
それからコーラス部分の練習をしてから、本番開始は11時からです。

まずは第1部 〔11:00-3:00〕 (写真は、残念ながら演奏中のはないのです。キャロル、演奏中は舞台をちらりと見ることも出来ないくらい手一杯なもので・・・)

カーテンコールで、ディーバがマエストロを迎えに行くところ。
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歓談中
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閉じられた舞台。
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この鳥居も手作りなんですよ。大道具さん、器用なんですね。
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さて、ここからランチブレイクを挟みます。(キャロルもずっと弾いているとお腹が空く)

そして第二部の公演が始まります。〔4:00-8:00〕

もう一人の蝶々夫人。こちらのディーバも素晴らしいドラマティックソプラノです。
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これらのシーンは、3幕が終了した後、カーテンコールまでの動きをリピートしたもので、演奏後でしたので写真が撮れました☆
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ディーバがカーテンコールで登場します。
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最後に全員で。
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これで、キャロルの分のお仕事も終了しました。大役を最後まで全うする事が出来て充実感で一杯です。
ほんとうに素晴らしいプロダクションに仕上がったので、支える側としてもとても嬉しいですね。

今週からはオーケストラにバトンタッチで、今週末からの公演が開幕しますよ。公演はオーケストラが演奏するので、キャロルは観客に回りますよ。

素晴らしいプロダクションに仕上がりましたので、キャロルも公演が今から楽しみです。




やはりプッチーニは素晴らしいですね。

音楽が力強くて、頭からなかなか離れません。


それではまた。
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by karol1 | 2011-11-15 11:34 | オペラ編 | Comments(0)

昨夜観に行ったオペラ・フィガロの結婚は、たまたま良い席が取れたので、写真を撮ってみましたよ。

なかなか良いプロダクションでした。
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それにしても、このオペラ、ひたすら長い。。

4幕で合わせて4時間もあるのですよ。。

音楽も次から次へと美しいアリアが続くので、でもかと言って同じ4幕&4時間のオペラ『カルメン』みたいに、死闘の場面とかはないので、とにかく長いのです。

メトロポリタンオペラでもフィガロを観ましたが、8時に始まって終了はミッドナイトですよ。

オーケストラメンバーの方もお疲れ様です。

ちなみに、指揮者は、キャロルが2年前にモーツアルトの協奏曲を共演したグズマン氏です。
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by karol1 | 2011-10-24 05:53 | オペラ編 | Comments(2)

オペラ・フィガロの結婚

こんにちは、キャロルです。

コンチェルトの大きな本番が終わってから、余韻が冷めることもなく翌日からお仕事が始まっていたキャロルです。

そして毎日、生徒の親御さんから「なんて素晴らしい演奏会だったのでしょう!」と感嘆の声をたくさんいただきましたよ。
皆さんのこころに伝わる演奏が出来て、そしてなによりもひとりひとりがこころから楽しんでいただけた、ということが演奏家としてはなによりも変え難き喜びであります。

+++

そして昨日は、プッチーニのオペラ『蝶々夫人』の通し稽古が行われました。通してオペラを弾くと、気が引き締まりますね。

+++

その後は、2年前にモーツアルトのコンチェルトを共演した指揮者、アレックス・グズマン氏の振るオペラ『フィガロの結婚』を観に行って参りました。

モーツアルトのフィガロの結婚序曲風景。
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これだけでも、演奏会で演奏されますからね。

これから幕があがりますよ。

そんなうきうき感がオペラの序曲にはあって、好きです。
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by karol1 | 2011-10-24 03:35 | オペラ編 | Comments(0)

6月中に観たオペラ達

6月も過ぎてもう今日から7月ですね。

6月は学年末で忙しかった月でもありましたが、少し時間も出来た事もあり、音楽に・自然にとアクティブに生活しておりましたよ。振り返ってみると、週末のオペラ稽古が終了したので、毎週末の様にオペラか大自然に足を運んでおりましたね。

第一週&第二週は、レジーナオペラの『ホフマン物語』公演が4回程行われました事は、すでに皆様にはお伝えしてありました。(なのでこれ以上の説明は省きます)

第三週目には、メトロポリタンオペラの『蝶々婦人』を観に行きましたよ。素晴らしかったです。⇒d0107660_16222141.jpg

第四週目は、同じくメトロポリタンオペラの『ドン・パスクワーレ』を観に行きました。(アナ・ネトレプコがヒロインのノリーナ役でした)⇒d0107660_16225613.jpg


同じく第四週週末には、ニューロシェルオペラの公演『こうもり』を観に行ってきました。(こちらは知り合いの公演でしたよ)

この『こうもり』が英語公演(アメリカではポピュラー)でしたので、翌日、ドイツ語版の『こうもり』のDVDを観ることに。さすがに2日連続で『こうもり』を観ると、頭の中でヨハン・シュトラウスの音楽がなり続けておりました。


そんな訳で、夏はこうして様々な催し物のオペラが観れるので、とても楽しんでおりますよ。


こぼれ話ですが、先日、メトロポリタンオペラ、アンコール公演をで『ドミンゴ』の公演が上演されるというので、楽しみに映画館に足を運んだのですが、劇場の前で、人だかりがあり、何事かと思ったら『昨夜から映画館全部が停電の為上演できません』とのこと。まあ、そんなこともあるのですねえ。そんな訳で、残念ながらドミンゴ公演は見逃してしまいました!幻となったドミンゴです⇒d0107660_1635191.jpg



次回は、大自然を満喫編でお届けしたいと思っております。NYは驚くほどの大自然があるので、毎週末が楽しみなのです!


それではごきげんよう。
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by karol1 | 2011-07-01 15:22 | オペラ編 | Comments(0)

素晴らしい公演が終了したオペラ『ホフマン物語』。その長かったリハーサル風景の写真が届きましたので、ほんの少しですがご紹介したいと思います。

指揮者がシンガー達に指示を出しているところです。
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指揮者の指示を真剣に聞き入るシンガー達。
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指揮者も、真剣に問題点を探していきます。
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指揮者に合わせて声を出してみます。
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毎回、長時間に及ぶリハーサル中、演奏中は本当に神経を集中させていなくてはいけないので、弾いていない時は気を抜いていますよ。(あくまでピアノに座ったままですが)
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全工程のリハーサルが終了した瞬間、舞台の皆さんがそれはそれは温かい惜しみない拍手をして下さいましたよ!!!
↓↓↓
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裏方として毎週リハーサルに関わっているので、出来上がった公演は、見ているだけで本当に嬉しいのです。

そして、こうしてこんなにも華やかに公演の幕を閉じた瞬間というのは、それはそれは感動なんです。
スタンディング・オベーションの華やかな幕がとじました。
↓↓↓
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とにかく、こんなに(世界一)素晴らしいオペラカンパニーに所属することが出来て、
キャロルは本当に幸せです。


なんと、これがキャロルにとって10本目の記念すべきプロダクションでした。


お蔭様でこれで10本目のオペラ・プロダクションを無事に弾きあげることができましたよ。

***

それにしても、この10本の間に、たいへん自分自身が成長させて頂きました。嬉しい限りです。



次回のプロダクションは、プッチーニの蝶々夫人に決まりました。今からとっても楽しみです。



それではまたね。
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by karol1 | 2011-06-23 14:17 | オペラ編 | Comments(0)

最終公演が終了した直後というのは、最高に感情が高まっている瞬間です。
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スタンディング・オベーションで素晴らしい舞台の幕を閉じましたよ。

3人のディーバ達。
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そして、打ち上げパーティーは素敵なギリシャ料理のレストランにて。
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日が暮れていきます。
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良い感じでまったりです。
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by karol1 | 2011-06-16 15:13 | オペラ編 | Comments(0)

オペラ『ホフマン物語』の初日の公演、本当に素晴らしかったです!

***

こんなに素晴らしいプロダクションに関わることが出来て、こんなに素晴らしい人々と関わることが出来て、キャロルは夢のようなしあわせを感じておりますよ!!!


このオペラカンパニーに関わる人達は、ひとたび足を踏み入れると、このカンパニーの不思議な魅力に引き込まれ、そしてファミリーとなるのです。

***

昨日プロデューサーが私に言ってくれた言葉が忘れられないのでご紹介します。

『オペラというのは、ひとりで作り上げられるものではないのです。みんなの才能がそれぞれ集められて初めて出来上がるものなのです。だからこそ素晴らしいのです』 ってね。私はピアノの才能で貢献し、歌の才能で貢献する人達がいれば、美術の才能で貢献する人あり、ダンスの才能で貢献する人もあり、そしてお金を集めてくる才能のある人達もいれば、録音の才能で貢献するひともあり、カメラマンとして貢献するひともあり、大道具小道具を作る大工の才能で貢献する人達もあり、メイクアップの才能で貢献する人もあり、とにかくそれらが集まると、とてつもないものが出来上がるのがオペラなんですね。

***

そして、もうひとつ素晴らしいのが、このカンパニーに関わる人達の心の綺麗さというのが本当に素晴らしいのですね。これはたいへん貴重なことです。

この夢の様なカンパニーに所属できていることに感謝します。

***

おまけで、プリマドンナのジュリエッタ役(高級娼婦)のスナップショットです。
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この顔、ビフォアーはこうなんです
↓(普段の彼女)
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オペラって、ここまで人物を変化出来るのが、さすがプロの技ですね。


オペラって楽しい!
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by karol1 | 2011-06-06 16:00 | オペラ編 | Comments(0)

15年のNY暮らしの後、結婚を機に東京へ。そしてピアノスタジオ・ジャコメッティを開設。そんな福田薫の普段の生活をリポートします。
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