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キャロルの日記 / ピアノスタジオ・ジャコメッティ

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15年のNY暮らしの後、結婚を機に東京へ。そしてピアノスタジオ・ジャコメッティを開設。そんなキャロルの普段の生活をリポートします。

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〔393〕 コープランド

今日、コンサートマスターから次回のオーケストラ公演のピアノパート譜を手渡される。

まだコンサートまで2週間はあるけれど、私達がリハーサルにジョインするのは最後の最後、リハーサルとドレスリハーサルのみなので、それまでに自分のパートは完璧にしておかないと行けないのです。

さっそく、ピアノ譜を見てみると、小節ごとに拍子が変わる。それに変拍子。テンポも変わるし、リズムはまるでジャズみたい。

この曲は、というと、アメリカの作曲家、コープランドの管弦楽曲『エル・サロン・メヒコ』という曲。
メキシコの印象を音楽で表現した、コープランドの代表作であります。

『ブルックリンに生まれたアーロン・コープランド(1900~1990)は、今世紀アメリカを代表する作曲家のひとりです。そのコープランドを一躍有名にしたのが「エル・サロン・メヒコ」という管弦楽曲です。この曲は彼がメキシコ・シティの有名ダンス・ホール“エル・サロン・メヒコ”を訪れた際、エキゾチックな雰囲気に強く惹きつけられ、その印象を音楽にしようと作られました。コープランドはメキシコ民謡を素材にしながら、それをそのまま使うような安易なまねはせず、2つの民謡の断片をうまくつなぎ合わせたり、リズムや音色を強調して“メキシコ的な気分”をぎゅっと濃縮した曲に仕立てました。初演は1937年にメキシコ・シティで行われ、大好評を博したそうです。』

さっそく、ピアノパートだけを見ながらCDを聞いて譜を追ってみるけれど、ほとんど休符ばかりで、逆に音符が無いから、楽譜に着いて行けない。。。
我々、ピアニストは常にたくさんの『音符』を読むことに慣れていて、その訓練たるや凄まじいものがあるけれど、逆に『休符』を数えるという事は苦手だ、という事が分かったの。
それが、『伴奏』と『オーケストラピアノパート』の最大たる違いなんだ、と気がついたわね。
なにしろ、『伴奏』や『室内楽』だと、かならずピアノパートには他の楽器の旋律が付いているから(スコアみたいになっていて)必ず旋律を目で追う事が出来るの。
でも、オーケストラは指揮者が使う『スコア』を別に買ってでもしない限り、普通は『パート譜』だけだから、要するに他のパートの音が楽譜に書いてない訳なんです。

特に、今回のは変拍子が限りなく散りばめられていて複雑なことと言ったら・・・ アメリカンの作曲家の曲だから仕方が無いか~
by karol1 | 2008-03-11 13:56 | 仕事/音楽関連

by キャロル