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キャロルの日記 / ピアノスタジオ・ジャコメッティ

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15年のNY暮らしの後、結婚を機に東京へ。そしてピアノスタジオ・ジャコメッティを開設。そんなキャロルの普段の生活をリポートします。

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〔231〕 コンクール初日より

コンクール初日のピアノ部門が終了しました!

このコンクールは、キャロルは伴奏者でもあるけれど、同時に生徒を送っているので、その生徒達の成長も見届けてきました。
本番で上手く演奏出来た生徒から、それをあまり発揮出来ずに終わった生徒から、様々で、そういう精神面を育てるのも大切だな、と学ぶ所が多かった今年でした。
一番音楽性があって期待していた高校生の生徒が、前半は良かったのに途中でミスをしてしまって・・・彼女の精神面の弱さはこういう時に出てしまうのですね。今後の課題です。

そんな中で、伸び伸びと表情豊かにバッハのプレリュードを弾いたロビンちゃん(写真)は10歳以下の子供部門に出場しました。
キャロルはと言うと、今日は朝からチャイコフスキーを弾くので、赤にしてみましたの。お陰でかは分からないけれど、かなり上手く行ったかな。
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ただ、ハプニングがありましたよ。
今朝、会場入りしてみると、「キャロル~、お願いが!!!」
ドキッ。
こんな時はたいていは悪い知らせです。
「コンテスタントの一人が伴奏者が急病で来れなくなってしまったの。キャロル、伴奏出来る?」
なんの曲かと聞いたらベートーベンピアノ協奏曲3番。ガーン、1番と5番なら弾けるけど3番は・・・ しかも、このコンサートホールには練習室も無ければ、リハーサルをすることも出来ないのです。というかもう始まるすぐ前だし。
「3番は弾いた事ないなあ・・」なんて言ったら、「大丈夫よ、チャイコフスキーより簡単だから!」って。そりゃあ確かにそうだけど、そういう慰め方(励まし方)があるのね。
ふむふむ、これは効果的かも。(メモメモ)

もちろんやっちゃいましたよ。やるしかないでしょ。キャロルしか今日の午前中は伴奏者が居なかったのですから。
そんな訳で、キャロルは全くの初見。プラスリハーサルなしで!!!
しかも、始まりはキャロルパートのフォルテ(大音量)で始まります。大音量で弾ききりましたよ!!

こうやって、伴奏者はこわ~い本番をこなす事によって、並大抵でない初見力とそして度胸が付くのです。(・・・)

それにしても、ピアノ部門での伴奏が一番怖いのよ。だって、審査員はずらりとピアニスト達なんだもの。自分が審査されている訳ではなくても、他の楽器の審査員の前で弾くのとは訳が違います。やっぱりまるで自分も審査されている気分になりますね。

そんな訳で、ながーい初日が終了しました。

明日は弦楽器だから、またまたものすごい数の伴奏。でも明日の山が越えれば、楽になる!
ヴァイオリンの伴奏は本当に楽しいから、楽しむことにしま~す。
いやいや、小心者のキャロルは、これから練習ですよ。明日の為にね。
こういう見えない所の努力が積み重なってできているのです。

いえ、違うんです。実は、どうしても手の内に入らない曲があって・・・

ショーソンの詩曲。『ポエム』です。
なんでこんなに難しいの・・・地味なのに難しいのってイヤですね~
それにしても。。(かなり冷や汗・・・)

明日は恐ろしいことになるか・・ううん、そんなことナイと思うよ。

きっと大丈夫だ、って思える「心の余裕」みたいのすら、
今年は感じるもの。
なんでしょうね。3回目のコンペティションだからかな。
(2004・2006・2007)

だから、音楽を思いっきり楽しみたい!
それが明日の目標です。


ではでは。
by karol1 | 2007-08-02 13:28 | 仕事/音楽関連

by キャロル